2016年10月07日

分子標的抗がん薬とDNA検査は「がん」に効果があるのか?

がん治療の特効薬として地位を確立しつつ
ある「分子標的抗がん薬」はすべての
「がん」に効果があるとは言えません。

効果がない「がん」では副作用もあるので
効くかどうかの判定にDNA検査が行われます。

その例が「ゲフィチニブ」(イレッサ)です。
ゲフィチニプはEGFR(上皮増殖因子受容体)
を標的とした経口の分子標的抗がん薬です。

EGFRの活性化に必要なATPの結合部位に
ATPと競合的に結合して活性を阻害する結果
EGFRの自己リン酸化を妨害し細胞内への
シグナル伝達経路を間接的に遮断し

がん細胞のアポトーシス(細胞死)を誘導します。

>>アポトーシスについてわかりやすく解説!


肺がんを対象として使われるゲフィチニブは
効果がある患者さんと効果がない患者さんが
おり、効く患者ではがんがほとんど消失します。

この効果の違いは民族差があり、東洋人
女性、非喫煙者ではがんが消失する確率が
高いそうです。

EGFRを発見する様々ながん細胞(卵巣がん、
乳がん、大腸がん)に有効であるため、
EGFR遺伝子が特殊な変異を伴っている
他のがんにも有効ではないかと研究が
すすめられています。

ただし少数の患者さんで肺繊維症の副作用
があり、ゲフィチニブを投与された数万人の
患者の中から数百人において間質性肺炎による
死者がでたことで問題となりました。

そこで現在では非小細胞肺がんで特定のEGFR
変異を持つ場合に限って処方されています。






posted by 健康オタクよっつん at 13:06 | Comment(0) | 分子標的抗がん薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする